第2・第4土曜日の外来を担当している川﨑です。
みなさん、骨盤臓器脱という疾患をご存知でしょうか?
女性特有の泌尿器科疾患のひとつで、膀胱や子宮、直腸などの臓器が膣から下がって出てくるという症状があります。
原因はさまざま言われていますが、妊娠・出産、閉経、加齢などにより骨盤臓器を支える骨盤底筋力の低下によるものと考えられています。
患者さんからは、
「お風呂に入っているときにピンポン玉のようなものが触れてびっくりした」
「午前中はどうもないけど、夕方になると下がった感じ、引っ張られて不快感がある」
「朝はよく排尿できるけど、夕方は残尿感がありおしっこが出にくい」
「膣から飛び出しているボール状のものを押し込んだらおしっこが出る」
「最近排便しにくい。便が出そうなのに出しにくい」
などの訴えがあります。
軽度の症状は、骨盤底筋体操という骨盤底筋の筋肉トレ理学療法で改善します。
中等度以上になると外科的手術の適応になります。
似たような症状でお悩みの方がいらっしゃったら、ぜひ一度ご相談ください。