短い梅雨が終わり、急に暑くなってきました。もうすぐ夏が来ますね。
季節の変わり目は体調を崩すというのが昔からの教えだと思いますが、泌尿器科でも注意が必要な病気があることをご存じですか?
それは・・・膀胱炎です!
なんだぁ、と思ったそこのあなた。夏の膀胱炎はひと味違うのです。
膀胱炎とは、書いて字の通り膀胱が炎症を起こしている状態です。通常膀胱の中は菌がいないのですが、なんらかの影響で菌が膀胱の中に入ることがあります。疲れている時や風邪などで体の免疫が落ちている時に膀胱の中に菌が入ると、尿をする時の痛みや残尿感などの膀胱炎の症状が出ます。特に女性は肛門と尿道の入り口が近いことから菌が入りやすいのです。
さて、なぜ夏に注意が必要なのでしょう?
夏は気温が高く、汗などで体の水分が蒸発し尿の量が少なくなります。そうすると、いつもだったら尿と一緒に入ってしまった菌を出していたのに、尿が少ないと出せなくなる。つまり膀胱の中で菌が増えやすくなるのです。
冷房の中にいるから汗はかかないよ、と言う方もいると思いますが、熱中症対策としてもこまめに水分をとるようにしましょうね。